遺跡の保存と活用について熱く語る田尾先生(左)、岡本先生(右)
「この場所が茅ヶ崎市民に好まれる場所、歴史を学べる場所になって欲しい」
「たくさんの人たちが集まり、コンサートイベントや防災にも役立つ場所に」
10月31日の夜、茅ヶ崎市役所の会議室で、ちがさき遺跡まちづくりプロジェクト勉強会を開催しました。
講師は、茅ヶ崎市文化財保護審議会委員として、下寺尾遺跡群の保存と活用にご尽力されている岡本孝之先生と田尾誠敏先生のお二人です。冒頭のメッセージは、両先生に遺跡活用の将来的なあり方をお聞きした時に、表情を和らげつつお答え頂いた言葉です。周辺住民だけでなく、茅ヶ崎市民全体にとってもこの遺跡群が価値ある場所になって欲しいと願う、先生方の熱い思いを感じました。
この勉強会は、11月24日(土)・25日(日)に開催する「七堂伽藍跡 遺跡見学体験イベント」に先立ち、開かれたものです。参加者は本イベント主催者であるアーバンデザインセンター・茅ヶ崎(UDCC)、首都大学東京 観光科学域 岡村研究室、茅ヶ崎市教育委員会社会教育課、そして本活動を支援する横浜国立大学Next Urban Labのメンバーで、多様な観点から上記遺跡群への理解を深めるために実施しました。
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勉強会の様子
講師の先生方にお話し頂いたさまざまな史実やお考えは、体験イベントで公開する ARコンテンツ作成の重要な手掛かりになるだけでなく、寺院(七堂伽藍跡)や郡家(郡衙)、船着き場や祭祀場が集積したこのユニークな土地での古代の人々の暮らしや営みに生き生きとしたストーリーを与えてくれるものでした。また、このような遺跡を将来に渡り人々が愛し、役立つ場所にするためのまちづくりをどのように進めて行くべきかについての深い学びにも繋がりました。ぜひ、多くの茅ヶ崎市民にこの遺跡を知って、興味を持っていただきたいと改めて感じる時間でもありました。
この遺跡のことをもっと知りたいという方は、上記「七堂伽藍跡 遺跡見学体験イベント」にご参加ください。
⇒ UDCC (10/28)
⇒ 特定非営利活動法人 まちづくりスポット茅ヶ崎 (10/22)