晴天に恵まれ、富士山・大山 絶景=七堂伽藍跡
11月24日(土)・25日(日)の両日、七堂伽藍跡とその周辺で「遺跡見学体験イベント」を開催しました。
AR(拡張現実)、バルーン、縮小模型の3種類の展示をガイドツアーで巡り、遺跡だけでなく富士山・大山、郡衙跡の台地、小出川・駒寄川といった周辺環境とのつながりを実感しようという企画に、2日間で132名が参加しました。
アンケートでは、初めて下寺尾官衙遺跡群を訪れたという人が53%。また、発掘調査現地見学会、七堂伽藍跡碑建碑60周年記念事業など、これまでも下寺尾官衙遺跡群関連イベントが開催されてきましたが、これらのイベントに参加したことは無いという人が49%(複数回答)でした。
今回、これまで来なかった人たちにも遺跡の魅力を伝えることができました。
主催:アーバンデザインセンター・茅ヶ崎(UDCC)
首都大学東京観光科学域 岡村研究室
茅ヶ崎市教育委員会
協力:横浜国立大学地域連携推進機構 Next Urban Lab
*公益信託大成建設自然・歴史環境基金(平成30年度助成金)を受けて実施
◆朝日新聞・湘南版(2018年11月25日朝刊)に掲載されました。
「イメージ画像でかつての寺再現 茅ヶ崎の遺跡群見学会」
◆タウンニュース 茅ヶ崎版(2018年12月14日)
◆広報かがわ(2018年1月15日 香川自治会広報部会 発行)
「11月25日、七堂伽藍跡・遺跡見学体験イベントに参加しました。」
■視点場(5ヵ所)を巡るガイドツアー
常設の説明板前からスタート。
▼視点場1(七堂伽藍跡)
「縮小模型」で現在の遺跡周辺の地形を理解。そして富士山と大山を望む立地を意識する。
バルーンで講堂の庇を支える柱の位置を表示。平面的な大きさを実感してもらう。
ARで現在の景観に講堂イメージ画像を重ねてボリューム感をつかむ。
▼視点場2(めぐみの子幼稚園のスロープ中ほど)
崖の上の県立茅ケ崎北陵高校の旧校舎・グラウンドにあった高座郡(たかくらぐん)の郡衙(役所)の役人たちが上から眺めていたお寺の姿を想像してみる。
▼視点場3(寒川町側の小出川沿い)
小出川の向こうに見える金堂
寺尾橋のたもと、寒川町の小出川沿いにある岡田南河内遺跡は下寺尾遺跡群の一部で、祭祀に関する遺構が出土している。川の向こうの七堂伽藍はどのように見えたのだろうか…と視点場に選定した。結果は、講堂跡に設置したバルーンもはっきり見えた。
▼視点場4(JR相模線の南側)
郡衙があった台地と一段下がった砂丘の上の古代寺院の立地、高低差を実感。
▼視点場5(駒寄川沿い)
川の岸辺から七堂伽藍を眺めて見る。
今回のイベントは遺跡まちづくりへの大きな一歩になったと考えています。下寺尾官衙遺跡群のファンを増やし、多くの皆様と力を合わせて頑張っていきたいと思っています。
◆カテゴリー:UDCC遺跡まちづくりプロジェクト
⇒ UDCC (10/28)
⇒ 特定非営利活動法人 まちづくりスポット茅ヶ崎 (10/22)